姿勢を入り口に、人が育つ環境をつくる

コドモの姿勢®LABOは、
子どもの姿勢を「正しい形」に直すための活動とは違います。
子ども自身が自分の身体を感じ、
「あ、こっちの方が楽」
「足の裏が床についている」
「さっきより息がしやすい」
そんな小さな気づきを重ねながら、
自分の身体と付き合っていけるようになること。
そのために、子どもだけに働きかけるのではなく、
子どもに関わる大人と一緒に、
安心して自分の身体を感じられる環境をつくる。
それが、コドモの姿勢®LABOの活動です。

子どもの姿勢が気になったとき

猫背になっている。
椅子に座ると、すぐに姿勢が崩れてしまう。
口が開いている。
呼吸が浅いように見える。
そんな姿を見ると、
「背筋を伸ばして」
「ちゃんと座って」
「姿勢を良くして」
と声をかけたくなるかもしれません。
けれど、外から形を整えるだけでは、
その子自身が自分の身体を感じられるようになるとは限りません。
背筋が伸びて見えていても、
呼吸を止めていたり、
身体のどこかを強く固めていたりすることがあります。
反対に、少し崩れて見える姿勢が、
その子にとって今、一番安心していられる状態かもしれません。 だからコドモの姿勢®LABOでは、
最初から「良い姿勢」「悪い姿勢」と評価するところから始めません。

「正しい姿勢」を教える前に

足の裏を感じてみる。
坐骨を感じてみる。
頭の方向を感じてみる。
呼吸の入り方を比べてみる。
そんな体験の中で、子どもの中に
「あっ」
という瞬間が生まれることがあります。
「あっ、ここに力が入っていた」
「あっ、こっちの方が立ちやすい」
「あっ、さっきより息が入る」
誰かから正解を教えられたのではなく、
自分の身体で違いに気づいた瞬間です。
私は、この小さな「あっ」を大切にしています。
正しい形を覚えることよりも、
自分の身体の変化に自分で気づけること。
それは姿勢のためだけではなく、
これから長く、自分の身体と付き合っていくための土台
になると考えています。

子どもだけではなく、大人や環境に働きかける

現在、コドモの姿勢®LABOでは、
子どもへの個人セッションは行っていません。
それには理由があります。
子どもの姿勢や身体の使い方は、
その子一人だけの問題ではないからです。
毎日過ごす教室。
座っている椅子。
周りの大人からかけられる言葉。
家庭での関わり。
歯科医院での声かけ。
子どもの身体は、
日々過ごしている環境の中にあります。
だから私は、
子どもの身体だけを「直す」ことよりも、
先生。
歯科医院のスタッフ。
保護者。
子どもに関わる大人たち。
そうした人たちが、
身体を見る視点を持つことを大切にしています。
大人の見方が変われば、
声のかけ方が変わります。
声のかけ方が変われば、
子どもが自分の身体を感じる余地が生まれます。
一人の子どもを変えるのではなく、
子どもが過ごす環境そのものに、
身体を感じる視点を育てていく。
それが、現在のコドモの姿勢®LABOの活動です。
LABOの活動

コドモの姿勢®LABOでは、子どもに関わる大人や現場と一緒に活動しています。
これまで、
- 学校での子どもたちへの身体体験
- 教職員向けの研修
- 保育園での講演
- 園児への姿勢・身体の体験
- バレエ教室での子ども向け身体ワークショップ
- 歯科医院での姿勢・呼吸・身体感覚を扱う講座
- 子どもに関わる大人への講演・研修
などを行ってきました。
内容を一律に決めて当てはめるのではなく、その場所で何が必要なのかを聞きながら組み立てています。
学校・教育現場

日常の中に、
「自分の身体に気づく時間」を
学校では、子どもたちは毎日長い時間を過ごします。
座る。
立つ。
歩く。
話を聞く。
呼吸する。
身体を使わずに過ごす時間はありません。
だからこそ、
「背筋を伸ばしましょう」
と注意するだけではなく、
子ども自身が、自分の身体に気づく時間
を日常の中につくることを大切にしています。
先生自身にも身体を体験していただきながら、
「何を見たらいいのか」
「どんな声をかけたらいいのか」
「子どもに何を感じてもらいたいのか」
を一緒に考えていきます。
学校や学年、先生方の状況に合わせて、
- 教職員向け研修
- 子どもたちへの身体体験
- 姿勢や身体をテーマにした授業
- 講演
などを組み立てます。
歯科医院

口腔発育を、身体全体から見る
歯科医院での活動は、
現在、コドモの姿勢®LABOの中でも最も継続的に取り組んでいる実践の一つです。
子どもの口腔発育を見るとき、
口の中だけではなく、
姿勢。
呼吸。
足元の支え。
身体の使い方。
にも目を向けることで、見えてくることがあります。
歯科医院では、院長やスタッフの皆さん自身に、
まず身体で体験していただくことを大切にしています。
子どもを「良い姿勢・悪い姿勢」で見るのではなく、
身体の状態を見る。
そして、
姿勢・呼吸・身体感覚・関わり方を、
医院の中で共有していく。
さらに、学んだことが院内の日常の中で続いていくように、
その医院に合った実践の形まで一緒につくることを大切にしています。
歯科医院での取り組みについては、
講座内容、進め方、実践例などを独立したページで詳しく紹介しています。


この活動を始めた原点

私が子どもの姿勢について考えるようになったきっかけは、
自分の子どもの身体が気になったことでした。
親として、
「何とかしてあげたい」
「自分にできることはないだろうか」
という焦りがありました。
私自身、ロルフィングのトレーニングを受ける中で、
姿勢は、外から正しい形へ直せばいいものではない。
ということには気づいていました。
でも当時の私は、まだ学びの途中でした。
それなら、子ども自身が自分の身体について分かるようになるには、
どう伝えたらいいのか。
自分で身体を感じ、
自分で気づき、
自分の身体と付き合っていけるようになるには、
何が必要なのか。
そこまでは、まだ分かりませんでした。
その経験から、
専門家に身体を整えてもらうだけではなく、
子ども自身が、自分の身体を感じ、扱っていくための力を育てること。
そのための「身体の教育」が必要なのではないかと考えるようになりました。
その後、保育園で子どもたちと実践する機会をいただき、
別の園では保護者の方に向けて講演する機会にもつながりました。
実際の現場で子どもや大人と関わる中で、
このテーマをもっときちんと伝えていく場が必要だと感じ、
コドモの姿勢®LABOを立ち上げました。
そこから、保育・教育の現場だけでなく、
歯科医院など、子どもの成長に関わるさまざまな場所へ活動が広がっています。
コドモの姿勢®LABOの原点にあるのは、
子どもの姿勢を正しい形にすることではないのです。
子ども自身が、自分の身体を感じ、
自分で気づき、
自分の身体と付き合っていける力を育てること。
そして、その力が育つ環境を、
子どもに関わる大人と一緒につくっていくこと。
それが、今も変わらないLABOの出発点です。

「自分の体はダメだ」という物語を抱えないために

「姿勢が悪いね」
「また猫背になっているよ」
「ちゃんと座りなさい」
大人に悪気はなくても、
同じ言葉を何度も受け取るうちに、
子どもの中に、
「自分の体はダメなんだ」
という感覚が残ってしまうことがあります。
私は、その物語を
子どもたちに抱えてほしくありません。
身体は、
注意されるためのものでも、
評価されるためのものでもありません。
自分で感じ、
自分と一緒に一生生きていくものです。
「自分の体って面白い」
「こうすると楽なんだ」
「自分で分かることがある」
そんな体験を、子どもの頃から増やしていく。
コドモの姿勢®LABOが育てたいのは、
きれいな姿勢そのものではないと考えています。
自分の身体を感じ、
自分の身体を信頼しながら成長していける土台です。
こんなご相談をお受けしています

- 学校で、子どもたちに身体を感じる体験を取り入れたい
- 教職員向けに、子どもの姿勢や身体の見方を学ぶ研修をしたい
- 保育園や子どもに関わる施設で講演をお願いしたい
- 子どもへの姿勢の声かけを見直したい
- 身体感覚や呼吸について、大人自身も体験しながら学びたい
- 今ある活動の中に、身体を見る視点を取り入れられないか相談したい
「この内容で講座をお願いします」と決まっていなくても構いません。
今どんな場で、どんな子どもたちと関わっていて、
何に困っているのか。
まずはそこからお聞かせください。
その場所に合った形を一緒に考えます。
身体について、もう少し読みたい方へ

子どもの姿勢。
学校での取り組み。
歯科医院での姿勢教育。
子どもへの声かけ。
身体を感じるということ。
サービスページだけでは伝えきれない考え方や、
実際の活動についてブログでも書いています。
気になるテーマから、ゆっくり読んでみてください。

子どもが、自分の身体を味方にして育っていくために。
姿勢を正しい形に直すことから始めるのではなく、
まず、自分の身体で何が起きているのかを感じる。
そして、その感覚を尊重してくれる大人が周りにいる。
そんな環境を、
学校に。
保育園に。
歯科医院に。
子どもたちが過ごすさまざまな場所に。
「自分の体を味方にして、人生を楽しむ。」
その土台を、
子どもの頃から育てていきたいと考えています。




