シアトルでロルフィングのメンタリングを受けていたとき、
忘れられない言葉をかけられました。

指導してくれていたのは、70代の女性ロルファー。
20代から長年現場に立ち続けてきた、経験豊かな先生でした。

ある日、私の身体を見ながら、穏やかにこう言ったのです。

「あなたは小柄だから、自分より大きな女性を施術するのは大変よ。
小柄な女性と子どもにしなさい」

その言葉は、当時の私には少し厳しく響きました。

ロルファーとしての現実に向き合う時期だった

その頃の私は50歳。
ロルファーとして歩み始めたばかりでしたが、同時にこんな思いも抱えていました。

この仕事を、これから何年続けていけるのだろう
体格的に不利なのではないか
年齢的にも遅いスタートなのではないか

シアトルへメンタリングに行ったのも、
技術を学ぶためだけではなく、

自分はこの仕事を現実的に続けていけるのか
その答えを探していたからでした。

先生の言葉は、可能性を狭める指摘のようにも聞こえました。
けれど時間が経つにつれ、その意味は少しずつ変わっていきました。

制限ではなく「長く続けるための視点」

その先生は、否定したのではなく
私の身体条件を見たうえでの現実的な助言をくれたのだと思います。

体格の大きなクライアントに力で対応し続けることは、
施術者の身体にとっても負担になります。

ロルフィングは「相手を変える」仕事である前に、
施術者自身が長く現場に立ち続けられることがとても大切です。

自分の身体に合った対象と向き合うこと
無理をせず、持続可能な形で関わること

その視点は、当時の私にとって初めてのものでした。

その言葉が、後の活動につながっていった

そのときの私はまだ、
子どもに関わる仕事を明確に思い描いていたわけではありません。

けれど振り返ってみると、
先生の言葉はずっと心のどこかに残り続けていました。

力で変える関わりではなく、
成長を支える関わりへ

無理をして広く対象を持つのではなく、
自分の身体に合った領域で深く関わることへ

この方向性は、やがて
コドモの姿勢®︎LABO の活動へとつながっていきます。

ロルフィングから学んだ「生き方」の視点

シアトルで学んだのは、技術だけではありませんでした。

どんな人に関わるのか
どんな形で仕事を続けていくのか
自分の身体をどう守りながら、この仕事を育てていくのか

ロルファーとしての「在り方」を、私はあの場所で学んだのだと思います。

あのときの一言は、
私の可能性を狭めた言葉ではなく、

私が長くこの仕事を続けるための道しるべ
だったのかもしれません。

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