体の話をしていると、

「体の感覚がよくわからないんです」
「感じようとしてもピンとこないんです」

と言われることがあります。

でも私は、その言葉を聞くと
とても自然なことだと思います。

体の感覚がわからない人は、
実はとても多いからです。

そしてそれは、
その人がダメだからでも、
体が悪いからでもありません。

神経系の働きを考えると、
とても普通のことでもあるのです。

人は忙しかったり、
緊張していたり、
ずっと何かに追われていたりすると、

体の外側に意識を向けて
生活するようになります。

仕事
家族
予定
スマートフォン
考えごと

頭はずっと忙しく働いています。

そうすると、
体の内側の感覚は
だんだん感じにくくなります。

これは、
神経系にとっては
とても自然な状態です。

人はまず
安全に生活することを優先します。

体の細かな感覚を感じることは、
神経系が落ち着いているときに
はじめて起こることです。

だから、

「感覚がわからない」

という人に出会っても、
私は心配していません。

むしろ

ここから感覚が育っていくんだな

と思っています。

体の感覚は、
急に変わるものではありません。

でも一度体験すると、

その感覚は
神経系の中で
時間をかけて育っていきます。

だから私は、
子どもの姿勢を
「直そう」としているわけではありません。

子どもが

「自分の体はダメだ」

という物語を抱えないまま
成長できる環境を
整えていきたいと思っています。

体の感覚は、
安心できる環境の中で
少しずつ育っていくものなのです。

神経系について書いた記事はこちらの一覧からシリーズでお読みいただけます。
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