ロルフィングを学んだ当初、私は子どもの体も「整える対象」だと考えていました。
構造を見て、触れて、バランスを整える。大人と同じようにアプローチできるはずだと思っていたのです。
けれど実際に子どもたちの体に向き合う中で、その考えは少しずつ変わっていきました。
子どもの体は「未完成」ではなく「成長の途中」
大人の体は、長年の習慣や緊張の積み重ねによって、構造的な偏りが固定されていることが多くあります。
そのため、ロルフィングのような構造に働きかけるアプローチは大きな意味を持ちます。
一方で子どもの体は、まだ発達の途中にあります。
固まっていない
癖が固定していない
これからいくらでも変化していく余地がある
その体に対して、外から整えることを優先するよりも、
自然に育ちやすい環境や感覚のきっかけを整えることの方が大切なのではないか
そう感じるようになりました。

施術で変えるより「気づける力」を育てたい
ロルフィングは、深いレベルで体に変化を起こすことのできる素晴らしい手法です。
しかし子どもに対して私が本当に届けたいのは、
一時的に整えてあげることではなく、
自分で気づき、自分で変わっていける土台を育てることでした。
姿勢を「正す」のではなく、
姿勢に「気づける感覚」を育てる。
体を「直す」のではなく、
体と仲良くなる経験を増やす。
その方が子どもたちは、これからの長い人生の中で、自分の体と上手に付き合っていけるようになります。
ロルファーだからこそ「触れない選択」ができた
私はロルフィングを学び、構造に働きかける方法を知っています。
だからこそ、強く思うようになりました。
触れなくても変われる体に、無理に触れて変化を起こす必要はないのではないか。
ロルファーとしての経験があるからこそ、
「施術をしない」という選択を、前向きな形で取ることができました。
それはロルフィングを手放したのではなく、
ロルフィングの思想を、別の形で活かす道でした。
こうしてコドモの姿勢®︎LABOへとつながっていった
子どもに直接施術するのではなく、
子どもに関わる大人へ姿勢の見方や声かけを伝えること。
体を「正す」のではなく、
体が自然に整いやすい環境をつくること。
この考え方が形になったのが、コドモの姿勢®︎LABO の活動です。
ロルフィングで学んだことは、手技としてだけでなく、
身体をどう見るか
人の成長をどう支えるか
という視点として、今もすべての土台になっています。

