先日、ソースポイントのワークショップに参加しました。
ロルフィングの領域でも語られるこのアプローチは、
「場のコンテイナーをつくる」「ブループリントに戻す」
といった言葉で表現されていました。
その話を聞いたとき、最初に感じたのは
「新しいことを学んでいる」という感覚ではありませんでした。
むしろ、こう思ったのです。
これは、すでに現場で起きていたことだ、と。
もともと私は、歯科医院から
「子どもの姿勢を指導してほしい」という依頼を受けて
現場に関わるようになりました。
姿勢を整えること。
それが最初に求められていた役割でした。
しかし実際に現場に入ると、
ただ姿勢を正すだけではうまくいかない場面に何度も出会いました。
子どもが緊張して動けない。
スタッフがどう関わればいいか迷っている。
説明しても、なかなか伝わらない。
その中で私が見ていたのは、
姿勢そのものではなく、
どうしたら安心できるか
どうしたら呼吸がしやすくなるか
どうしたら体が自然に動き出すか
ということでした。
その視点に立ったとき、
無理に整えようとしなくても、
体は自分で変わり始めることに気づきました。
その状態を、私は「ゼロポジ」と呼んでいます。
呼吸がしやすくなる姿勢。
余計な力が抜けている状態。
歯科という現場では、
専門的な理論や抽象的な言葉はそのままでは伝わりません。
だからこそ、現場で実際に人が動いた言葉だけが残っていきました。
ゼロポジという言葉も、
理論から生まれたものではなく、
現場で自然と立ち上がってきた言葉です。
今回ソースポイントを学んでみて、
「場を整える」「本来の状態に戻る」という考え方が
すでに自分の現場で起きていたことと重なりました。
ただし、それをそのまま歯科の現場に持ち込むことはできません。
大切なのは、概念を伝えることではなく、
体験として起きることです。
呼吸が変わる。
体がゆるむ。
子どもが安心する。
そうした変化が起きたとき、
はじめて人は「理解」します。
みんな同じ方向を見ているのだと思います。
ただ、その入り口の言葉が違うだけ。
私の現場では、
「ゼロポジ」という言葉が一番自然に伝わります。
新しいことを学んだというよりも、
これまでやってきたことに、別の名前があった。
そう感じた時間でした。

🌿 ゼロポジについて、もう少し知りたい方へ
「呼吸がしやすくなる姿勢=ゼロポジ」については、こちらの記事で詳しく書いています。
🌿 小児矯正と姿勢教育講座について
歯科医院向けの研修・講座については、こちらをご覧ください。


