学校という場所で、親子に体のことを伝える機会をいただきました。

10年前、コドモの姿勢LABOを立ち上げたときに、ぼんやりと思い描いていたことがあります。
「学校で、親子に体のことを伝えられたらいいな」ということです。

けれどその頃は、どうやって学校という場所に関わるのかもわからず、
ただどこか遠くにある願いのようなものでした。

その後、保育園で親子に向けてお話しする機会はありました。
小さな子どもたちと、その親に体のことを伝える時間は、とても大切で、やりがいのあるものでした。

ただ、学校という場所はまた少し違います。

子どもたちが「できる・できない」や
「良い・悪い」と出会い始める場所。

自分の体に対する見方や、
イメージが少しずつ形づくられていく場所です。

だからこそ、その前に伝えられたらいいなと、
ずっと思っていました。

今回、小学校から講演のご依頼をいただきました。

正直に言うと、最初にメールを見たときは
「これは少し難しいかもしれない」と感じました。

人数も多く、時間も限られていて、
自分のやりたいことがどこまでできるのか、イメージがつかなかったからです。

けれどやり取りを重ねる中で、少しずつ見えてきました。

全部をやろうとしなくていい。
ひとつでいい。

体が自分でバランスを取ろうとすることを、
体験として感じてもらえたら、それで十分なのかもしれない。

そう思えたときに、ふっと力が抜けました。

今回の講演では、姿勢を「正しくする」ことではなく、
体の感覚に戻ることを大切にしたいと思っています。

そして、関わる大人の状態が、
子どもの体の感じ方に影響することも、
静かに伝えられたらと思っています。

まだ講演はこれからです。

でもこれは、何かを達成するための時間というよりも、
ひとつの“きっかけ”になる時間なのかもしれません。

10年前に思い描いていたことが、
今の自分のかたちで、少しずつつながり始めています。

当日、すべてを伝えることはできないと思います。

それでも、体の中で何かが少し動くような、
そんな時間になればいいなと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です