歯科医院で子どもに関わっていると、
同じ説明をしても、すぐにできる子と
なかなかできない子がいます。
呼吸の練習や姿勢の指導、
口腔機能のトレーニングなど、
内容は同じでも反応が大きく違うことがあります。
その違いの一つに、
**「安心しているかどうか」**があります。
子どもが安心しているとき、
呼吸は自然に深くなり、
体の動きも柔らかくなります。
逆に、緊張しているときには、
どんなに丁寧に説明しても
体はうまく反応しません。
歯科医院は、
子どもにとって慣れた場所とは言えません。
器具の音や独特の匂い、
診療台に座ること自体が
緊張につながることもあります。
そのような環境の中で、
子どもが安心して体を使える状態になるかどうかは、
とても大切な要素です。
安心しているとき、
神経系は落ち着き、
呼吸もしやすくなります。
すると体は、
本来持っている機能を
自然に使いやすくなります。
逆に緊張している状態では、
呼吸は浅くなり、
体も固まりやすくなります。
この状態では、
姿勢や口腔機能について
どれだけ丁寧に説明しても、
体がうまく応えてくれないことがあります。
歯科医院で子どもに関わるとき、
呼吸や姿勢と同じように大切なのが、
安心できる空気です。
院長やスタッフの関わり方、
声のかけ方、
その場の雰囲気。
そうしたものが
子どもの神経系に影響し、
体の使い方にもつながっていきます。
歯科医院という場所で、
子どもが安心して体を使える環境が整うことで、
呼吸や姿勢、口腔機能のトレーニングも
より自然に働きやすくなります。
「歯科と神経系」シリーズ
歯科臨床の中で見えてきた
「神経系」という視点について、
シリーズで書いています。
歯科と神経系(導入)
→(リンク)
歯科と神経系① 呼吸
→(リンク)
歯科と神経系② 姿勢 ― ゼロポジ ―
→(リンク)
歯科と神経系③ 安心
→(この記事)
(続く予定)
④ 親子

