ロルフィングの体験セッションを終えたあと、
いつもとは少し違う感覚が残っていました。
これまでは、
「変化は出たか」
「結果を示せただろうか」
そんな問いが、自然と頭に浮かんでいました。
施術者として、結果を出すこと。
相手の体に変化を起こすこと。
それが責任だと思ってきたからです。
でも、今日のセッションでは、
私は少し違う立ち位置に立っていました。
その方の体に今、何が起きているのか。
59歳という年齢で、これから体がどう変化していくのか。
10回のセッションを受けたとしても、
すぐに劇的な変化が現れるとは限らないこと。
そして、
感覚や運動神経を「鍛える」のではなく、
本来の状態に戻していくための練習が必要な時期であること。
それらを、
期待を持たせるためでも、
安心させるためでもなく、
ただ「必要だから」伝えていました。
結果を約束しなかった。
変化を保証しなかった。
けれど、誠実であることだけは手放さなかった。
セッション後、
その方はロルフィングの10回コースを希望されました。
説得した感覚はありません。
派手な変化があったわけでもありません。
それでも私は、
結果を出す人としてではなく、
体の変化を一緒に育てていく場をつくる人として
その時間を共有していたのだと思います。
正直に言えば、
この立ち位置は少し怖さもあります。
結果で自分を証明しなくていい場所は、
まだ足場が安定していないからです。
けれど同時に、
とても静かで、誠実な場所でもあります。
今の私は回復期にあり、
万全とは言えません。
これからどれだけできるかも、模索の途中です。
それでも今日、
「結果を出さなきゃ」という思考から
ほんの半歩、外れることができました。
代わりに立っていたのは、
体の変化を、時間と関係性の中で
共有していくための場でした。
この変化は、劇的ではありません。
でも、確かに体で感じられるものです。
施術者としても、人としても、
今、次のフェーズに入りつつある。
そんな実感のある一日でした。


