― 歯科臨床ともつながる、体のサイン ―

「最近、呼吸が浅い気がする」
「気づくと肩で息をしている」

そんな感覚を持っている方は、
実はとても多くいらっしゃいます。

呼吸が浅いと聞くと、
・姿勢が悪いから
・運動不足だから
・年齢のせい

そう考えがちですが、
体を丁寧に見ていくと
肋骨の状態 が関係しているケースも少なくありません。


呼吸は「肺」だけの問題ではない

呼吸というと、
肺が膨らんで縮むイメージを持たれやすいですが、

実際には
肺のまわりにある 肋骨の動き が
呼吸の質を大きく左右しています。

肋骨は
前・横・後ろへと
立体的に動くことで、
空気の出入りを助けています。

ところが、日常的な緊張や
「ちゃんとしなきゃ」という無意識のがんばりが続くと、
肋骨は少しずつ前に張り出し、
動きにくくなっていきます。


肋骨が開いたままだと起こりやすいこと

肋骨が前に開いた状態が続くと、

・呼吸が浅くなる
・胸や肩ばかりが動く
・首や肩がこりやすい
・反り腰やぽっこりお腹につながりやすい

といった変化が起こりやすくなります。

ここで大切なのは、
これは「姿勢が悪い」「使い方が間違っている」
という話ではない、ということ。

体ががんばり続けてきた結果、
そういう形になっている

というケースがほとんどです。


歯科臨床で見えるサインとも重なるところ

歯科の現場では、

・口が閉じにくい
・安静時に口が開きやすい
・舌の位置が安定しない
・浅い呼吸で胸が上下しやすい

といったサインが見られることがあります。

これらは
口腔内だけの問題ではなく、
呼吸の質や体幹の安定性 と
関係していることも少なくありません。

肋骨が常に前に張り出している状態では、
体の内側の圧が安定しにくく、
呼吸・舌・姿勢が

それぞれ別々にがんばることになります。


まずは「直す」よりも「観察する」

体に関わるとき、
つい「正しい姿勢」「正しい使い方」を
探したくなります。

でもその前に大切なのは、
今の状態をそのまま見ること

・横から立ったとき、みぞおちは前に出ていないか
・手を肋骨に当てたとき、どこが動いているか
・呼吸が胸だけで終わっていないか

評価も修正もいりません。

「今はこうなんだな」と気づくだけで、
体は少し安心し、
変化する準備を始めます。


呼吸が変わると、肋骨は自然に変わる

肋骨を無理に締めようとしたり、
姿勢を作ろうとすると、
かえって体は緊張してしまいます。

一方で、
呼吸が静かに深まっていくと、
肋骨は自然に
本来の動きを思い出していきます。

それは
矯正ではなく、
体が自分でバランスを取り戻していくプロセス

歯科臨床で行われるアプローチと
体全体の使い方がつながると、
その変化は
より穏やかで、持続しやすいものになります。


呼吸が浅いと感じたとき、
それは体からの小さなサインです。

口・呼吸・姿勢を
切り離して考えるのではなく、
一つのつながりとして見てみる。

その視点が、
大人にも子どもにも


やさしい変化をもたらしてくれます。

ではどうやってそれをやったらいいの?


対面でお体を見ながら最適なワークをしますので「小児矯正のための姿勢教育講座」やロルフィングセッションで直接お伝えしています。

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