― 学会発表を終えて ―

学会での発表を無事に終え、
今は静かな達成感の中にいます。

今回の発表は、
突然決まったものでも、勢いで進んだものでもありません。

去年の4月、
すべての始まりは、一人の院長先生の言葉でした。

一番初めに私を見つけてくださり、
一緒に講座の立ち上げを考え、現場で実践しながら、
ずっと応援してくださっていた院長先生が、
こんなふうに声をかけてくれたのです。

「せっかく、こんなにいいことをやっているんだから、
学会で発表して、もっと多くの人に知ってもらうといいよ」

その一言が、
今回の学会発表へとつながる、最初の一歩でした。
そこから学会に入会し、
8月にエントリー、
10月に採択の通知をいただき、
「ここから本当に始まる」という実感が、少しずつ体に入ってきました。

準備期間は決して華やかなものではなく、
言語化をサポートしてくれる方と、自分の考えを何度も整理し直し、
サイト制作の方と、どう伝えるか、どう形にするかを
一つずつ積み上げていく時間でした。

その最中、12月に圧迫骨折を経験しました。
ボディワーカーとして、
この先も仕事を続けられるのだろうか。
出張に行けるのだろうか。
そもそも、学会に立つことができるのだろうか。

帰り道に立たされるような、
先が見えなくなる時期もありました。

だからこそ、
この発表は「当然そこに立てたもの」ではありません。
身体と向き合いながら、
状況を見極めながら、
一つずつ、可能性を確かめるように進んできた結果でした。

その過程で、何度も立ち止まりました。
「これでいいのだろうか」
「本当に伝わるのだろうか」
そんな問いを、繰り返してきたと思います。

特に心のどこかにずっとあったのは、
今サポートしている院長先生方は、本当に満足してくださっているのだろうか
という不安でした。
現場で一緒に取り組んできたからこそ、
役に立てているのか、
負担になっていないか、
その答えを確信できないまま、進んできた部分もありました。

学会当日、
その不安が静かにほどける出来事がありました。

今サポート中の院長先生方が、
会場まで応援に来てくださり、
さらに友人の院長先生を連れて、
「ぜひ話を聞いてほしい人です」と紹介してくださったのです。

発表後には、
「とてもクオリティの高い内容でした」
「分かりやすく、現場にイメージしやすかった」
そんな言葉を、直接かけていただきました。

その瞬間、
これまで積み重ねてきた時間が、
そして迷いながらも続けてきた選択が、
ふっと報われたように感じました。
話し方やプレゼンの技術というより、
これまでの関わり方そのものを肯定してもらえた
そんな感覚でした。

発表では、原稿を読むのではなく、
その場の空気を感じながら、自分の言葉で話しました。
それができたのは、準備してきた時間があったからだと思います。

振り返ると、
迷った時間も、不安だった時間も、
身体と向き合った時間も、
すべてこの一日につながっていました。
やってきて良かった。
心から、そう思います。

これはゴールではなく、通過点です。
けれど確かに、
これまでの取り組みが一つの形になった、
忘れられない節目の日でした。

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