がんばらない練習 ― 戦う体から、生きる体へ
長く「がんばること」が前提だった方が、
ふとこんな言葉をこぼされました。
「もう、前みたいにはいかないんですよね」
結果を出すことを求められる環境では、
体は常に“戦うための道具”として使われます。
もっと強く。
もっと速く。
もっと成果を。
その姿勢は尊いものです。
けれど、ある時期から
体は別のサインを出し始めます。
無理に押すよりも、
少し立ち止まってほしい、と。
私はその方に、こうお伝えしました。
「がんばらない練習を一緒にしていきましょう」
これは“頑張らないでください”という意味ではありません。
がんばらなくても立てる体。
がんばらなくても呼吸できる体。
がんばらなくても整っていく感覚。
その土台を思い出すこと。
強い刺激や即効性を求める施術ではなく、
体が自分自身と対話できる状態を育てること。
戦う体から、生きる体へ。
実は私自身も、すぐにがんばってしまうタイプです。
だからこそ、
「がんばらない練習」は
クライアントの方だけでなく、
私自身のテーマでもあります。
無理に変えるのではなく、
気づきながら整っていく。
そのプロセスを、静かに見守る。
それが、今の私のセッションの在り方です。



