歯科医院が、
子どもにとって
「ここに来れば大丈夫」と思える場所になったらいいなと思っています。
先日、院内研修で関わっている歯科医院の院長先生から、
一人の子どもの経過について連絡をいただきました。
「大きく変わっているわけではないけれど、
最初と比べると変わってきている」
そんなふうに、変化を冷静に見ながらも、
「本人が気にしているので、寄り添っていこうと思っています」
と書かれていました。
その言葉を読んだとき、
とても大切な関わり方が、すでに現場の中に根づき始めていると感じました。
子どもは、成長の過程にあります。
そのため、体の状態はいつも一定ではなく、
良い日もあれば、そうでない日もある。
変化は一直線ではなく、
揺らぎながら進んでいきます。
だからこそ、
「どうやって変えるか」よりも
「今、どんな状態にあるのか」
を見ていくことが大切になります。

この院長先生は、
声も体も大きく、あたたかい雰囲気を持った方で、
その場にいるだけで安心できるような空気があります。
また、その子の状態を見て、
無理に進めるのではなく、
マイオブレースへ進めるか、
保険のMFTにとどめておくかを、
その子に合わせて判断しているそうです。
それは、「できるかどうか」ではなく、
「今、その子に合っているかどうか」を見ているということ。
姿勢や呼吸、口腔機能のトレーニングは、
もちろん大切な要素です。
呼吸や姿勢については、こちらの記事でも詳しく触れています。
→呼吸の記事リンク
けれどもその前に、
その子が安心できる状態でいられるかどうか。
ここが整っていなければ、
どんなに正しい方法であっても、
うまくいかないことがあります。
歯科医院という場所が、
評価される場所ではなく、
安心できる場所になること。
大人の顔色を見てがんばる場所ではなく、
「ここに来れば大丈夫」と思える場所であること。
それが、子どもにとっての
“サードプレイス”になっていくのだと思います。
私の活動は、子どもの姿勢を直すことではありません。
子どもが、自分の体を否定しないまま成長できる環境を整えること。
そして、その環境をつくる大人の関わり方や在り方に、
少しずつ変化が生まれていくこと。
その積み重ねの中で、
体も、呼吸も、姿勢も、自然に変わっていく。
そんな現場が、少しずつ増えていったらいいなと思っています。
こうした考え方は、歯科医院での関わり方として講座でもお伝えしています→こちら
姿勢や呼吸の具体的なアプローチについては、こちらのシリーズ記事へ
→歯科と神経系シリーズ



