身体が硬いのは悪いこと?「柔らかくなりたい」と思う前に知ってほしいこと

「私、身体がすごく硬いんです」

これは、よく聞く言葉です。

前屈をしても手が床につかない。
開脚ができない。
ヨガやストレッチで、周りの人より動かない。

そんな経験があると、

「私は身体が硬いからダメ」
「もっと柔らかくならないと」

と思ってしまう人も少なくありません。

中には、ちょっとしたコンプレックスになっている人もいます。

でも私は、

身体が硬いことって、そんなに悪いことなのかな?

と思うんです。

そもそも「身体が硬い」って、何を見ているんだろう?

身体が硬い、というとき。

多くの場合は、

前屈がどこまでできるか。
開脚がどこまで開くか。
肩がどこまで動くか。

そんな「動く範囲」で判断されます。

もちろん、動きやすさは大切です。

でも、身体の動きやすさは、単純に「筋肉が柔らかいか硬いか」だけで決まるものではありません。

関節の形も違います。
骨格も違います。
普段の身体の使い方も違います。

同じようにストレッチをしても、みんなが同じ形になるわけではありません。

なのに私たちは、なぜか

柔らかい=いい身体

と思いがちです。

柔らかければ、身体が楽とは限らない

身体がよく動く人でも、

立っていると疲れる。
腰がつらい。
肩がこる。

ということはあります。

反対に、

前屈はそれほど深くないけれど、
日常生活では特に困っていない。

という人もいます。

だから、

柔らかい身体=楽な身体

とは限りません。

身体って、前屈の点数を競うものじゃないんだけどな。

私はそう思います。

「硬い」より、どう動いているか

私が気になるのは、

その人がどれくらい曲がるかより、

どんなふうに動いているか

です。

たとえば前屈をするとき。

腰だけで一生懸命曲がっているのか。
股関節も使えているのか。
膝を無理に伸ばし切っていないか。
呼吸を止めていないか。

同じ「床に手がつかない」という人でも、身体の使い方は全然違います。

だから私は、

「もっと柔らかくしましょう」

より先に、

今どうやって動いているんだろう?

と見ます。

ここでもやっぱり、私の「なんでだろう?」が始まります。

ストレッチを頑張りすぎていませんか?

身体が硬いと思っている人ほど、

毎日ストレッチしなきゃ。
もっと伸ばさなきゃ。

と頑張っていることがあります。

でも、

痛いところまで伸ばす。
息を止めて耐える。
反動をつけて無理に動かす。

そんなことを続けていると、身体はかえって緊張することもあります。

身体って、けっこう正直です。

無理やり引っ張られたら、

「守らなきゃ」

と力が入ることもあります。

柔らかくなりたいのに、
毎日身体と喧嘩していたら、ちょっともったいない。

必要なのは「柔らかさ」より「使いやすさ」かもしれない

私は、身体の良さは

どこまで曲がるか
どこまで開くか

だけではないと思っています。

楽に立てる。
楽に座れる。
必要なときに必要なだけ動ける。

そして、

動いたあとに必要以上に疲れない。

そういうことの方が、日常生活ではずっと大切です。

だから、

「身体が硬いから何とかしなきゃ」

と思っている人には、

まず、

私は本当に困っているのかな?

と考えてみてほしいです。

もし困っているなら、

柔らかくすることだけではなく、

身体の使い方を見直すことで変わることもあります。

身体は、柔らかさだけで評価しなくていい

前屈ができなくても。
開脚が苦手でも。

それだけで、あなたの身体が悪いわけではありません。

身体には、それぞれ個性があります。

だから私は、

「もっと柔らかくならなきゃ」

と頑張る前に、

今の身体が、どんなふうに動いているのかを知ること。

そこから始めてみてもいいと思っています。

柔らかさを増やすことより、
自分の身体を使いやすくすること。

その方が、日常では役に立つことが多いからです。


身体の硬さも、単純に「柔らかさが足りない」ということではなく、姿勢や身体の使い方、力の入り方と関係していることがあります。

ロルフィングでは、無理に身体を柔らかくしようとするのではなく、身体全体のバランスや動き方を見ながら、その人にとって使いやすい状態を探していきます。

「身体が硬いことがずっと気になってきた」という方は、柔らかさだけではない視点から、身体を見直してみるのもひとつの方法です。

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