60歳からの姿勢改善とは?

「最近、膝が痛い」

「腰がつらい」

「肩こりが前より気になる」

「なんだか洋服が似合わなくなった気がする」

そんな変化を感じることはありませんか。

「もう年齢のせいかな」

そう思うこともあるかもしれません。

もちろん、年齢による身体の変化はあります。

筋力も、関節の動きも、回復力も、若い頃とまったく同じではありません。

でも、

全部を“年齢のせい”にしてしまう必要はない

と私は思っています。

姿勢や身体の使い方を少し見直すだけで、身体の動きやすさも、見え方も変わる可能性があるからです。

姿勢が変わると、見た目の印象も変わります

姿勢が少し整うだけで、

首がすっきり見える。
デコルテがきれいに見える。
肩まわりが軽く見える。
お腹だけが前に出て見えにくくなる。
洋服の落ち方が変わる。

そんなことがあります。

これは、無理に若く見せるということではありません。

今の自分の身体を、今より少しすっきり見せる。

そのためにできることは、意外とたくさんあります。

以前は似合っていた洋服が、

「最近なんだかしっくりこない」

と感じる時。

体型の変化だけではなく、姿勢や身体の使い方が関係していることもあります。

姿勢改善は「背筋を伸ばすこと」ではありません

姿勢改善というと、

「背筋を伸ばす」

「胸を張る」

「お腹に力を入れる」

と思う方も多いかもしれません。

でも、頑張って作った姿勢は疲れます。

そして、長くは続きません。

私が大切にしているのは、

身体の中に、無理のない方向性が生まれること。

足元から身体が支えられ、頭が上へ伸びていく。

呼吸がしやすく、必要以上に力まなくていい。

そうすると、結果として姿勢がすっきり見えることがあります。

膝や腰の痛みも、痛い場所だけを見ない

膝が痛い。

腰が痛い。

肩がこる。

そんな時、痛いところだけを揉んだり、伸ばしたりしたくなります。

もちろん、それで楽になることもあります。

でも、何度も同じ場所がつらくなるなら、

普段どんなふうに身体を使っているのか

を見直してみるのもひとつの方法です。

膝が痛い時も、膝だけに原因があるとは限りません。

腰がつらい時も、腰だけを見ればいいとは限りません。

足裏の使い方。
骨盤の位置。
背骨の動き。
胸郭の広がり。
頭の位置。
呼吸。
立ち方。
歩き方。

身体は全部つながっています。

姿勢は、背中だけの話ではありません

私は、アイダ・ロルフ研究所認定ロルファーとして、身体を部分ではなく、全身のつながりから見ています。

ロルフィング®では、重力の中で身体がどう支えられ、どう動いているかを見ていきます。

だから私は、姿勢を見る時も、

つま先から頭のてっぺんまで、ひとつながりの身体として見る

ことを大切にしています。

足裏がどう床に触れているのか。

膝や股関節がどう使われているのか。

骨盤の上に背骨がどう乗っているのか。

胸郭がつぶれていないか。

肩や首が必要以上に頑張っていないか。

そして、頭が身体の上にどんなふうに乗っているのか。

さらに現在は、歯科医院で姿勢教育に関わる中で、舌の位置や顎、口腔と姿勢とのつながりも見ています。

デコルテや首、顔まわりをすっきり見せたい時も、首だけを伸ばせばいいわけではありません。

足元から身体がどう支えられているか。

胸郭がどう広がるか。

頭や顎がどこにあるか。

そうした全身のつながりの結果として、首やデコルテの見え方も変わってきます。

「鍛える」以外のアプローチもあります

身体を変えたいと思うと、

「もっと筋肉をつけなきゃ」

「運動しなきゃ」

と思うかもしれません。

もちろん、運動は大切です。

でも、それだけが方法ではありません。

身体の使い方を見直す。

余計な力みを減らす。

呼吸しやすい位置を探す。

足裏を感じる。

坐骨で座る。

頭の位置を見直す。

そんなアプローチもあります。

私はロルフィング®とゼロポジ®を通して、

「正しい姿勢」を押しつけるのではなく、

その人の身体にとって、どんな立ち方や動き方が無理がないのか

を一緒に探していきます。

今やっている運動を、もっと楽しむためにも

姿勢改善は、不調がある方だけのものではありません。

ダンス、テニス、ヨガ、ウォーキングなど、今すでに楽しんでいる運動がある方にも、

痛みや余計な力みをできるだけ減らし、今より動きやすく、長く楽しむための身体の使い方

があります。

「もっと運動する」のではなく、

今していることを、もっと楽に、もっと気持ちよく続ける。

そのために身体の使い方を見直す。

それも、とても大切な姿勢改善だと思っています。

60歳からでも、できることはたくさんあります

年齢による変化を、なかったことにはできません。

でも、

「もう年だから仕方ない」

で終わらせなくてもいい。

今の身体に合った立ち方や動き方が見つかるだけで、

歩きやすくなる。

疲れにくくなる。

今ある痛みや不調との付き合い方が変わる。

そして、

鏡に映る自分が、少しシュッとして見える。

そんな変化もあります。

無理な若作りではありません。

今の自分を、今より心地よく、すっきり見せる。

姿勢改善には、そのためにできることがたくさんあります。

私は、姿勢を「形」だけで直すのではなく、

つま先から頭のてっぺんまで。
そして口腔まで含めた、全身のつながりとして見る。

そんな方法で、身体を一緒に見ています。