先日、Instagramの過去の投稿を見返していました。
そこに、ランドセルを背負った子どもたちの写真がありました。
2020年、2021年頃のものです。
当時、コドモの姿勢®LABOでは、子どもたちに実際にランドセルを持ってきてもらって、レッスンをすることがありました。
きっかけは、保護者の方からの、
「ランドセルを背負ったときの姿勢が気になります」
という声でした。
ランドセルを背負うと、姿勢が変わる
子どもたちのランドセルは、意外と重いものです。
背中に重さが加わると、その重さとバランスを取ろうとして、身体を前に傾けたり、首を前に出したりすることがあります。
毎日の登下校で、それを繰り返します。
だから私は、ランドセルを背負った状態で、
その子がどんなふうに重さを支えているのか
を一緒に見ていました。
「背筋を伸ばして」
「胸を張って」
と、外から姿勢の形を直すのではありません。
ランドセルを背負ったまま、自分の身体を感じながら、重さとのバランスを探していく。
すると、あるところで、
「あ、ランドセルが重くない!」
と子どもが感じることがありました。

「2020年当時のInstagram投稿より」
ランドセルそのものが軽くなったわけではありません。
でも、重さを支える身体のバランスが変わると、子どもが感じる「重さ」が変わる。
そしてそのとき、結果として立っている姿も変わっていました。
当時は「ゼロポジ®」という言葉はありませんでした
この頃の私は、まだ「ゼロポジ®」という言葉を使っていません。
今のように、その考え方を整理して説明することもできていませんでした。
けれど、久しぶりに当時のInstagramを見返してみると、こんな言葉が残っていました。
「重力に沿ったバランス」
そして、
「子どもが自分で見つけ、自分で再現できるようになる」
私はあの頃から、子どもの身体を外から「正しい姿勢」にしようとしていたのではなかったんだな、と改めて思いました。
立つことも。
座ることも。
歩くことも。
ランドセルを背負うことも。
その子自身が身体を感じながら、
「あ、ここなら楽」
という場所を見つける。

「2020年当時のInstagram投稿より」
そして、大人に直してもらわなくても、自分でそこへ戻れるようになる。
そんなことを、子どもたちと一緒に探していました。
やってきたことに、あとから言葉がついた
長く仕事をしていると、不思議なことがあります。
最初からすべてを言葉にできていたわけではありません。
現場で子どもたちの身体を見て、
試して、
「あれ?」
と思って、
またやってみる。
そんなことを何年も繰り返してきました。
そして今、その積み重ねの中から生まれたものを、私は**ゼロポジ®**と呼んでいます。
「重力と仲良くできる身体」。
頑張って「良い姿勢」をつくるのではなく、自分の身体で、自分にとって無理のないバランスを感じていく。
振り返ってみると、ゼロポジ®はある日突然思いついたものではありませんでした。
子どもたちと一緒に身体を見てきた時間の中に、その種はずっとあったのだと思います。
夏休みが終わったら
夏休みは、子どもたちがしばらくランドセルから離れる時間です。
そして、子どもの身体は成長しています。
ひと夏の間に背が伸びたり、身体のバランスが変わったりすることもあります。
新学期。
久しぶりにランドセルを背負ったお子さんを見たら、
「姿勢が悪い」
と直す前に、少しだけ見てみてください。
この重さを、この子はどんなふうに支えているんだろう。
身体まで前に倒していないかな。
肩まで一緒に持ち上げていないかな。
そして、もしできるなら、
「背中を伸ばして」
ではなく、
「ランドセルを背負ったとき、身体はどんな感じがする?」
と聞いてみる。
そこから、子ども自身の「あ。」が生まれるかもしれません。
あの頃、ランドセルを背負った子どもが見つけた、
「あ、重くない!」
という感覚のように。
子どもが、自分の身体を自分で感じられること。
コドモの姿勢®LABOが大切にしてきたことは、今も変わっていません。

