60代、着る服がない!?

最近、

「着る服がないなあ」

と感じることが増えました。

服が本当にないわけではありません。

クローゼットにはちゃんとある。

でも、

今の自分が着たい服がない。
今の自分にしっくりくる服がない。

そんな感じです。

もちろん、体型が変わったこともあります。
顔つきも髪も、若い頃とは違います。

でも、それだけじゃない気がしています。

60代は、少しずつ役割から自由になる年代なのかもしれない

長い間、

母親として。
妻として。
仕事をする人として。

その場に合う服を選んできました。

子どもの学校へ行く服。
仕事に行く服。
家族と出かける服。
人に会うための服。

もちろん、自分の好みもあったけれど、どこかにいつも「役割」がありました。

でも60代になると、そういうものから少しずつ自由になってくる。

すると今度は、

「じゃあ私は、何を着たいんだろう?」

と、あらためて考えるようになります。

若すぎるのは違う。
かといって、無難すぎるのも嫌。

楽なのは大事。
でも、老けて見えるのも嫌。

きちんとしたい日もあるし、抜け感もほしい。

なんだか急に、選択肢が増えたようで、逆に迷うんです。

デパートへ行っても、お店に入れない

最近、自分でもちょっと驚くことがあります。

デパートへ行って、素敵なお店を見つける。

でも、なぜか入れない。

ちょっと気後れするんです。

これ、私にしては珍しいんです。

私はわりと、どんなお店にも躊躇なく入る方だし、店員さんの接客にもあまりビビりません(笑)

でも、

「ここ、私が入っていいのかな」

みたいな気持ちが、ふっと出てくることがある。

なんでだろう。

少し考えてみて、気づきました。

その服が似合う自分を、まだ想像できていないんだ。

お店が怖いわけじゃない。
店員さんが怖いわけでもない。

その世界の中にいる自分に、自信が持てない。

だから気後れする。

たぶん、そんな感じなんだと思います。

「似合わない」と決めているのは、自分かも

年齢を重ねると、

「これはもう若いかな」
「これは私には無理かな」
「こういう店はもう違うかな」

と、自分で線を引くことが増える気がします。

でも、その線って、本当に必要なのかなとも思います。

もちろん、何でも着ればいいとは思いません。

でも、

「私はもうこういう服は似合わない」

と決める前に、一度着てみてもいい。

今の自分に合う着方を探してみてもいい。

だって、昔の自分に似合った服を探しているわけじゃない。

今の自分に似合う服を探しているんだから。

服を選ぶことは、今の自分を知ることかもしれない

最近は、服を選ぶことが、少し違って見えるようになりました。

単に、

細く見えるか。
若く見えるか。
流行っているか。

ではなくて、

今の私は、どう見られたいんだろう。
どんな自分でいたいんだろう。

そんなことまで一緒に考えている気がします。

だから「着る服がない」というのは、もしかしたら悪いことではないのかもしれません。

役割に合わせて選んできた服から少し離れて、

これからの自分に似合うものを探し始めた

ということなのかもしれない。

60代。

まだおしゃれは楽しみたい。

でも、若い頃のままではない。

だからこそ、

今の自分に似合うものを、もう一度探してみる。

それも、これからの楽しみのひとつなのかもしれません。