ロルフィングのセッションを受けたあと、
「その日は楽だったのに、翌日には戻った気がしました。」
そんなふうに話される方がいます。
これは、とてもよく聞く言葉です。
でも私は、
「戻ってしまいましたね。」
とは思っていません。
むしろ、
体がおけいこを始めたんだな。
そう思います。
例えば、ピアノ。
一回練習しただけで弾けるようにはなりません。
昨日できたと思っても、
今日は思うように指が動かない日もあります。
でも、それは下手になったわけではありません。
体が、新しい動きを覚えている途中なのです。
ロルフィングも、それとよく似ています。
今まで何十年も続けてきた体の使い方があります。
その体が、一回のセッションだけで新しい使い方を覚えることはありません。
これまでの体の使い方と、
新しく見つけた体の使い方を、
行ったり来たりしながら、
少しずつ自分のものにしていきます。
だから、
「戻った。」
というより、
体がおけいこをしている最中。
そう考える方が、私はしっくりきます。
そして、もう一つあります。
ロルフィングを受けると、
今まで気づかなかったことに気づけるようになる方がいます。
肩に力が入っていたこと。
足の裏を使っていなかったこと。
呼吸を止めていたこと。
以前からそうだったのに、
体の感覚が育ったことで、初めて気づけるようになるのです。
だから、
「戻った。」
と感じることも、
決して悪いことではありません。
体が新しい感覚を覚え、
自分のものにしようとしている途中だからです。
私は、
「戻った気がします。」
という言葉を聞くと、
少し安心します。
それは、
その方が以前よりも、自分の体を感じられるようになってきた証拠かもしれないからです。
ロルフィングは、
一回で体を変えるものではありません。
新しい体との付き合い方を、
少しずつ覚えていく時間です。
私は、その時間を大切にしたいと思っています。
ロルフィングについて
ロルフィングの流れやセッション内容、料金などの基本的な情報は、ロルフィングのページでご紹介しています。
こちらのブログでは、ロルフィングで実際によく起こる体験や、体との関係づくりについて、一つひとつ言葉にしていきます。
気になるテーマから、自由に読んでいただけたら嬉しいです。
「自分の体を味方にして生きる」
という考え方に興味を持たれた方は、ぜひロルフィングのページもご覧ください。

