このサイトには、ロルフィングの記事だけでなく、歯科医院で行っているスタッフ教育や、学校での姿勢教育についての記事も並んでいます。
初めてご覧になった方は、
「どうして、これほど違う活動が一つのサイトにあるのだろう」
と思われるかもしれません。
けれど、私の中では、これらは別々の仕事ではありません。
対象も場所も方法も違いますが、その根底には、ずっと共通しているものがあります。
それを、今の私は、
YŪGŌ(融合)
という名前で表しています。
YŪGŌという名前が生まれた頃
YŪGŌという名前は、最近つくったものではありません。
以前、自分の仕事を一つの形にしようとしていたときに、コピーライターとデザイナーの二人が、私の話を丁寧に聞きながらつくってくれた名前です。
当時の私は、すでにロルフィングを仕事にしていました。
子どもの姿勢についても考え始め、身体について自分なりの探究を続けていました。
それまでに経験してきたことや、学んできたことも、私の中にはたくさんありました。
けれど、それらがこれからどのようにつながり、どんな活動へ育っていくのかまでは、まだ見えていませんでした。
そんな私に、二人が渡してくれたのが、
YŪGŌ
という名前でした。
さまざまな経験や視点が融合し、そこから新しいものが生まれていく。
そのような意味を持つ名前でした。
私は、この名前をとても気に入っていました。
けれど正直に言えば、当時の私には、少し器が大きすぎたのだと思います。
名前はある。
ロゴもある。
でも、その大きな器の中に何を入れ、どのように育てていけばよいのかが、まだ分かりませんでした。
ロルフィング。
子どもの姿勢。
それまで身体を通して経験してきたこと。
一つ一つは確かに私の中にありましたが、それらをYŪGŌという一つの世界として表すところまでは、たどり着いていませんでした。
そのため、この名前を十分に使いこなせないまま、長い時間が過ぎていきました。
二人は、私より少し先を見ていたのかもしれない
今になって思います。
あのとき、コピーライターとデザイナーの二人は、当時の私がまだ自分では言葉にできていなかったものを、見ていたのかもしれません。
私は、目の前にある活動を一つずつ見ていました。
けれど二人は、その奥にある共通した流れを感じ取っていた。
ロルフィングだけでは終わらないこと。
私の身体への探究が、子どもや学校へ広がっていくこと。
そしてその後、歯科医院でのスタッフ教育という、当時の私にはまだ想像もできなかった場所へつながっていくこと。
もちろん、二人がそこまで具体的な未来を予想していたわけではないと思います。
それでも、私の中にすでにあったものを、私より少し先に見つけ、名前にしてくれていた。
今は、そんなふうに感じています。
ロルフィングも、歯科医院も、学校も
私は、ロルファーとして女性の身体に触れています。
ロルフィングのセッションでは、手技によって筋膜や身体の構造に働きかけます。
身体全体のつながりが変わり、重力の中でより自由に立ち、呼吸し、動ける状態へ向かうことを支えています。
歯科医院では、スタッフ自身がまず自分の身体で体験することを大切にしながら、子どもの姿勢を見る視点や、子どもへの関わり方を共有しています。
学校では、子どもたちが足の裏や呼吸、身体の上下の方向を、自分で感じられる時間をつくっています。
対象も、場所も、方法も違います。
ロルフィングでは、手技を通して身体の構造そのものに働きかけます。
一方、学校や歯科医院では、身体を感じるための体験や、身体を見るための視点を伝えています。
けれど、どの場でも私が大切にしているのは、外側から一方的に「正しい身体」を与えることではありません。
身体の構造が変わること。
その人自身が、その変化を感じること。
そして、自分の身体との関係が少しずつ変わっていくこと。
そのすべてを大切にしています。
その人自身が、
「あ、今ここに力が入っている」
「さっきより呼吸が入りやすい」
「足の裏が床についている」
「身体の中に上と下の方向がある」
と気づけること。
自分の身体を、自分で感じられるようになること。
セッションや講座が終わったあとも、自分の身体と関わり続けられるようになること。
その体験を通して、自分の身体を味方にして生きられるようになること。
それが、私の仕事の中心にあります。
身体への探究は、ロルフィングから始まったのではない
振り返れば、私の身体への探究は、ロルフィングから始まったわけではありません。
産後の身体をきれいに整えたいと思い、ダイアナでプロポーションメイキングを始めたこと。
身体の形を外側から観察し、変化を追い続けたこと。
その後バレエを始め、自分の身体に新しい疑問を持ったこと。
そしてロルフィングと出会い、それまで感覚として捉えていた身体の変化を、構造や重力との関係から考えられるようになったこと。
娘の姿勢をきっかけに、子どもの身体を見るようになったこと。
その探究が学校へ広がり、さらに歯科医院でのスタッフ教育へつながったこと。
その一つ一つは、当時の私にとって別の出来事でした。
けれど今振り返ると、すべてが一つの方向へ進んでいました。
身体を外側から見ること。
身体の構造に働きかけること。
身体の内側で起きていることを感じること。
自分の身体との関係を育てること。
それらが、長い時間をかけて私の中で一つになっていったのだと思います。
30年かけて、この名前に追いついた
以前の私は、YŪGŌという名前の中に、何を入れたらよいのか分かりませんでした。
今は、ようやく分かります。
YŪGŌは、何か一つの方法や、一つのサービスを表す名前ではありません。
これまで私が身体と向き合いながら続けてきた探究と、そこから生まれた活動全体を表す名前です。
当時の私には大きすぎた器に、長い時間をかけて、経験が少しずつ入っていった。
ダイアナでの経験も。
バレエで生まれた疑問も。
ロルフィングも。
子どもの姿勢も。
学校での活動も。
歯科医院でのスタッフ教育も。
そして、ゼロポジ®も。
どれか一つだけがYŪGŌなのではありません。
それらが私の中でつながり合い、今の活動になっている。
私は30年かけて、ようやくこの名前に追いついたのだと思います。
このサイトに、すべてを置く理由
だから、このサイトには、
ロルフィングの記事も、
歯科医院でのスタッフ教育の記事も、
学校での活動も、
日々の身体についての気づきも、
すべて一緒に置いています。
いくつもの事業を、ただ並べているのではありません。
どれも、
人が自分の身体を感じ、自分の身体との関係を育てていくための活動
だからです。
このサイト全体が、これから少しずつ、YŪGŌという一つの世界になっていく。
今は、そんなふうに考えています。
以前、この名前をつくってくれた二人が今の私を見たら、何と言うでしょう。
「あのとき見えていたものが、ようやく形になりましたね」
と笑ってくれるかもしれません。
長い時間がかかりました。
でも、名前に追いつくまでの時間も含めて、私にとってのYŪGŌだったのだと思います。

