子どもの姿勢について学んだ。

姿勢を整えるためのエクササイズも覚えた。

医院でも、子どもたちにやってもらっている。

けれど、実際に伝えてみると、

「このやり方で合っているのかな」

「この子には、これでいいのかな」

「見た目は変わったけれど、本当にこれでいいのだろうか」

そんな不安が残ることはありませんか。

これは、院長先生やスタッフの知識が足りないからではありません。

むしろ、きちんと学び、子どものために取り組もうとしているからこそ生まれる迷いなのだと思います。

姿勢について学ぶと、多くの場合、

背中を伸ばす。

顎を引く。

足を床につける。

決められた動きを、正しい方法で行う。

そのように、外側から見える形や動きを整える方法を教わります。

もちろん、身体の使い方を知ることや、エクササイズを取り入れることに意味がないわけではありません。

ただ、同じ動きをしていても、子どもの身体の中で起きていることは、一人ひとり違います。

背中を伸ばしているように見えても、身体を固めているかもしれない。

足が床についていても、床から支えられている感覚はないかもしれない。

顎を引いていても、首や喉に力が入っているかもしれない。

外から見える形だけでは、その子の身体の中で何が起きているのかまでは分かりません。

だからこそ、

「正しくできているか」

「この方法で合っているか」

と、教える側が迷い続けることになります。

けれど、子どもの身体にとっての答えは、大人が外側から決めるものだけではありません。

子ども自身が、

「さっきより楽に座れる」

「身体が上に伸びる感じがする」

「下から支えられている感じがする」

「息がしやすくなった」

「身体の中に少し広がりができた」

と感じられること。

その感覚が、その子の身体にとって大切な指標になります。

私は、その指標となる状態を**ゼロポジ®**と呼んでいます。

ゼロポジ®は、誰もが同じ形になることではありません。

背筋をまっすぐにすることでも、決められた姿勢を保つことでもありません。

身体の中に上と下の方向が生まれ、全身につながりがあり、無理に固めなくてもそこにいられる状態。

子ども自身が、

「あ、こっちの方が楽だ」

「今は身体がつながっている感じがする」

と、自分の身体の中で確かめられる状態です。

子どもの姿勢に関わるとき、スタッフが持つべきものは、正しい形へ直すための答えだけではありません。

その子が今、身体のどこで頑張っているのか。

どこなら少し楽になれるのか。

身体の中に、支えや方向、広がりが生まれているか。

そうしたことを、子どもと一緒に確かめていく視点です。

「これで合っているのかな」

という不安が残るのは、スタッフの経験が足りないからだけではありません。

これまで、外側の形を判断する方法は学んできても、子ども自身の感覚を手がかりにする方法を、十分に体験してこなかったからかもしれません。

姿勢マスター講座では、スタッフ自身がまず、自分の身体でその違いを体験します。

身体を固めて形をつくることと、身体の中に支えや方向が生まれることは、どう違うのか。

その体験を持ったうえで、子どもの姿勢を見ていきます。

正しい姿勢を教えるためではありません。

子どもが、自分の身体の中にある感覚を見つけられるように、そばで一緒に確かめるためです。

子どもの姿勢を見るとき、

「できているか、できていないか」

だけで終わらず、

「この子の身体の中では、今どんなことが起きているのだろう」

と見てみる。

すると、姿勢だけではなく、呼吸の仕方や、口のまわりの力み、舌が動きやすい状態かどうかにも、目が向くようになります。

身体を固めて姿勢を保っている子と、身体の中に支えや方向があり、無理なくそこにいられる子とでは、同じように座って見えても、呼吸や口腔周囲の状態は同じではありません。

だから、歯科医院で姿勢を見ることは、姿勢そのものを改善するためではありません。

身体全体に何が起きているのかを知り、呼吸や舌、顎、口腔機能へとつなげて見ていくためです。

子どもの身体の中に、上下の方向や全身のつながり、内側の広がりが生まれているか。

その状態を一つの指標として見ることで、姿勢と口腔発育を、別々のものではなく、一人の子どもの発達として捉えられるようになります。

それが、歯科医院にとって大切な、姿勢を見る視点だと私は考えています。


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子どもへの伝え方がこれで合っているのか不安。」

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現在の医院で行っていることや、お困りになっていることを伺いながら、

子どもの姿勢を外側から正しくする方法ではなく、
身体の状態をどのように見て、呼吸や舌、顎、口腔機能へつなげていくのか。

その医院に合ったスタッフ教育の形を、一緒に考えていきます。

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