ロルフィングに興味を持って、
「一度受けてみようかな」
と思ったとき。
ひとつ、知っておいてほしいことがあります。
それは、
ロルフィングは、誰から受けてもまったく同じではない
ということです。
ロルフィングには、身体全体を見ながら、重力の中でより楽に身体を使えるようにしていく、という大切な考え方があります。
10シリーズという基本的な枠組みもあります。
でも、実際のセッションの進め方には、それぞれのロルファーの個性があります。
触れ方の強さ。
身体をどう観察するのか。
動きをどのくらい取り入れるのか。
セッションの中でどのくらい会話をするのか。
そして、どんな服装でセッションを受けるのか。
こうしたところは、ロルファーによって違います。
海外でロルフィングを受けようとした知人の話
以前、海外に暮らしていた知人が、私からロルフィングの話を聞いて、
「自分も受けてみたい」
と思い、現地のロルファーを探したことがありました。
ところが、セッション時の服装について聞いたところ、彼女が想像していたよりもかなり肌を出すスタイルだったそうです。
彼女はそこで戸惑い、結局その日はセッションを受けずに帰りました。
この話を聞いたとき、私はそのロルファーが何かおかしなことをしていた、とは思いませんでした。
その人は、身体のラインをしっかり見ながら触れていくことを大切にしているロルファーだったのかもしれません。
また、国や文化によって、身体を見せることや触れられることへの感覚にも違いがあります。
そして、海外だけではありません。
日本のロルファーの間でも、セッションのスタイルには違いがあります。
ロルファーは、身体のどこを見ているのか
ロルフィングでは、痛みのある場所だけを見ているわけではありません。
立ったときの身体全体のバランス。
足が床をどう捉えているのか。
骨盤の上に身体がどう乗っているのか。
呼吸すると身体がどこへ広がるのか。
歩いたとき、どこが動き、どこが動きにくいのか。
そして、重力の中で身体全体がどのように支えられ、動いているのか。
そうしたことを、身体全体から見ていきます。
そのため、身体のラインがよく見える服装を大切にするロルファーもいます。
一方で、動きの観察を多く取り入れながら、衣服を着た状態でも身体の使い方を見ていくロルファーもいます。
経験を重ねると、立ち方や歩き方、ちょっとした動きからでも、身体の中で何が起きているのか見えてくることがあります。
どちらが正しいということではありません。
何を大切に身体を見ているのかによって、セッションの方法も変わってくる。
それがロルフィングのおもしろいところでもあると、私は思っています。
私自身のセッションでは
私は、身体に触れることだけでなく、その人の立ち方や歩き方、動き方も見ながらセッションを進めています。
身体は、一部分だけで動いているわけではないからです。
たとえば肩がつらいとしても、肩だけを見ればいいとは限りません。
足元の支え方が変わることで肩の力が抜けることもありますし、骨盤や胸郭の動きが変わることで呼吸がしやすくなることもあります。
身体全体のつながりを見ながら、
「今、この身体には何が必要だろう」
と考えていきます。
また私は、クライアント自身が自分の身体を感じることも大切にしています。
私が身体を見て、私が変えて終わるのではなく、
「さっきと何が違うだろう」
「今、足の裏はどう感じるだろう」
「呼吸はどうだろう」
そんなことを一緒に確かめながらセッションを進めています。
初めて受けるときは、事前に確認してみてください
初めてロルフィングを受けるときには、そのロルファーのホームページなどを読んでみてください。
どんな考え方で身体を見ているのか。
どんな触れ方をするのか。
セッションには動きが多いのか。
どんな服装で受けるのか。
気になることがあれば、予約する前に聞いてみてもいいと思います。
特に服装や身体への触れ方については、
「こんなことを聞いてもいいのかな」
と思わなくて大丈夫です。
身体を預ける時間だからこそ、自分が安心して受けられることはとても大切です。
一度受けて「違うな」と思ったら
ホームページを読んで、話を聞いて、
「この人なら」
と思って受けてみても、実際にセッションを受けたら、
「思っていた感じと少し違うな」
と感じることもあります。
そんなときは、無理に続けなくても大丈夫です。
お試しの1回で一区切りにしてもいいですし、途中でいったん立ち止まって考えてもいい。
そして、別のロルファーから受けてみるという選択もあります。
「途中でやめたら失礼かな」
「別のロルファーに変えたら、嫌な気持ちにさせるかな」
と心配する方もいるかもしれません。
私自身、ロルフィングのトレーニングの中で、途中で別のロルファーから受けるという選択について聞いたことがありました。
当時の私は、その意味をそれほど深く考えていなかったように思います。
その後、Somatic Experiencing®(SE)を学び、身体に触れられるときの安心感や、自分で選択できることが神経系にとっても大切なのだと知ったことで、私自身の理解も深まりました。
身体への触れ方や距離感には、相性があります。
「何となく違う」
「ここでは安心できない」
そんな自分の感覚を、ロルファーに遠慮して無視する必要はありません。
一度受けて違うと感じたら、そこでやめてもいい。
別のロルファーを探してもいい。
誰から身体に触れられるのかを、自分で選んでいい。
私はそれも、自分の身体を大切にすることのひとつだと考えています。
「誰から受けるか」も、ロルフィングの一部です
ロルフィングには、ロルファーそれぞれの身体の見方や経験が表れます。
だからこそ、
「ロルフィングを受ける」だけではなく、
「誰から、どんなロルフィングを受けるのか」
も、ぜひ大切にしてほしいと思っています。
そしてもし一度受けてみて、
「この人とは違うかもしれない」
と感じたとしても、それはロルフィングそのものが自分に合わない、ということとは限りません。
別のロルファーなら、まったく違う体験になることもあります。
自分の身体が安心できること。
自分の感覚を無視しなくていいこと。
そのことも大切にしながら、自分に合うロルフィングとの出会いを見つけてほしいと思っています。
私のセッションがどんなスタイルなのか気になる方は、ロルフィングのページで詳しくご紹介しています。
初めての方には、お試しセッションもご用意しています。
「自分に合うかどうか、まず体験してみたい」という方は、どうぞ気軽にご覧ください。

