疲れやすいのは体力のせい?身体の使い方から考えてみる

「最近、疲れやすくなったんです」

そんな話を聞くことがあります。

以前より疲れが残る。
少し動いただけで疲れる。
立っているだけでも、なんだかしんどい。

そんなとき、

「体力が落ちたのかな」
「筋力が足りないのかな」
「やっぱり運動しなきゃ」

と考える人は多いと思います。

もちろん、体力や筋力は大切です。

でも、私はもうひとつ気になることがあります。

今ある体力を、どんなふうに使っているんだろう?

ということです。

ただ立っているだけでも、身体は働いている

私たちは普段、立っていることをあまり意識しません。

でも、立っている間も、身体はずっと働いています。

重力の中で倒れないように、筋肉が働き、バランスを取り続けているんです。

では、身体のバランスが取りにくい状態だったら、どうでしょう。

倒れないように、どこかの筋肉が余分に頑張ることがあります。

肩に力が入る。
腰を固める。
膝を突っ張る。

本人は普通に立っているつもりでも、身体の中ではあちこちが頑張っている。

ただ立っているだけなのに、そんなに頑張ってどうするの?

なんて、私は思ってしまいます。笑

アイダ・ロルフ博士が大切にした「重力との調和」

私が学んできたロルフィングでは、重力との関係をとても大切にします。

創始者のアイダ・ロルフ博士は、身体が重力とうまく調和していないと、姿勢を維持するために余分な筋肉の働きが必要になると考えました。

その分、エネルギーを使うことになります。

つまり、身体を支えるだけで、余計な労力を使っているかもしれない。

だったら、身体が重力とうまく付き合えるようになった方がいい。

そして、そこで使わずに済んだエネルギーを、自分のやりたいことに使えるようになる。

私は、この考え方が大好きです。

身体を楽にするのは、ただ休むためだけじゃない。自分の人生を楽しむためでもある。

そう思うんです。

ずしっと重いのに、不思議と軽い

私自身、ロルフィングを学んできて、重力と調和していると感じる瞬間があります。

そのときの身体は、

ずしっと重いのに、不思議と軽い。

ちょっと変な表現でしょう?笑

でも、本当にそうなんです。

身体の重さが地面に預けられている。

無理に姿勢を保とうとしなくても、そこにいられる。

そして、周りの環境に溶け込んでいるような感じ。

私は、この感覚がとても好きです。

もちろん、いつでもそういられるわけではありません。

だからこそ、自分の身体が今どうなっているのか、時々気づいてみる。

その積み重ねが大切なんだと思っています。

疲れやすい人ほど、頑張ることを増やしていませんか?

疲れやすいと感じると、

もっと歩こう。
筋トレをしよう。
姿勢をよくしよう。

と、何かを増やしたくなることがあります。

もちろん、適度な運動が役に立つこともあります。

でも、私は時々思います。

ただでさえ疲れているのに、また頑張ることを増やすの?

その前に、今の身体がどれくらい頑張っているのか、見てみてもいいんじゃないでしょうか。

立っているとき、膝を突っ張っていないか。

座っているとき、肩を持ち上げていないか。

呼吸をするとき、首まで一生懸命働いていないか。

ちょっと気づいてみるだけでも、自分が思っていた以上に力を使っていることに気づくかもしれません。

疲れにくい身体は、頑張り続ける身体ではない

私は、疲れにくい身体というのは、ただ筋力が強い身体ではないと思っています。

必要なときにはしっかり働いて、必要のないときには余計な力を使わない。

そんな身体の使い方も大切です。

余ったエネルギーを、何に使いたいですか?

身体を楽にしたい。

疲れにくくなりたい。

そう思うのは、きっと何か理由があるはずです。

もっと出かけたい。
好きなことを楽しみたい。
仕事を続けたい。
家族や友人と過ごしたい。

でも、私は最近、こんなことも思います。

何もしない時間を、心地よく過ごせることだって、幸せなんじゃないかな。

朝、窓から入ってくる少し冷たい空気。

鳥の鳴き声。

ただ座って、自分の身体の重さを感じている。

そんな時間を楽しめることも、私にとっては大切です。

だから、疲れやすいと感じたとき、

「もっと体力をつけなきゃ」

と考える前に、

今の身体は、何にそんなに頑張っているんだろう?

と問いかけてみてほしいのです。

疲れやすさには、睡眠不足や貧血、病気など、さまざまな原因があります。疲れが続く場合や、急に強くなった場合には、医療機関で原因を確認することも大切です。

そのうえで、身体の使い方という視点も持ってみる。

自分の身体を味方にして、人生を楽しむ。

私は、そのために身体と向き合っていきたいと思っています。


ロルフィングでは、身体を無理に正しい姿勢へ押し込むのではなく、重力の中で自然に身体を支えられるよう、全身のバランスや動き方を見直していきます。

立っているだけでも疲れる、いつも身体のどこかに力が入っている。そんな方は、身体の使い方から見直してみるのもひとつの方法です。

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