【ロルフィング哲学⑪】人は、在り方を身体から伝えている
先日、SNSで一人のダンサーの動画が流れてきました。
体は決して細くありません。むしろ一般的には太っている体型です。
それなのに、目が離せなかったのです。
軽やかで、柔らかく、流れるように踊る。
同じ動画を何度見ても飽きません。
「なぜだろう。」
そんな問いが浮かびました。
私はロルファーとして、長年たくさんの身体を見てきました。
だからこそ、体型ではなく、その人と身体との関係が気になってしまいます。
彼の動きを見ていて感じたのは、
重力と仲良くしている身体。
頑張って動いているのではなく、身体全体が自然につながり、一つの動きが次の動きを生み出している。
だから見ているこちらまで、呼吸が深くなり、安心して見ていられるのだと思いました。
そして、ふと気づいたのです。
これはダンスだけの話ではない。
講師も同じなのではないか、と。
勢いがあり、熱量の高い講師に引き込まれることはあります。
でも、長い時間一緒にいて心地よい人には、共通するものがあります。
肩の力が抜けていて、
流れるように話し、
自然に重心を移しながら、
その場に安心をつくっていく。
そんな人の講座は、不思議と最後まで安心して聞いていられます。
そこで思いました。
人は、話の内容だけを聞いているわけではない。
呼吸。
立ち方。
視線。
間の取り方。
重心移動。
そうした身体から、
「この人と一緒にいると安心できる。」
ということを、私たちは無意識に感じ取っているのではないでしょうか。
私は学校で先生向けの講座をしたり、歯科医院でスタッフ研修をしたりしています。
でも、本当に伝えたいのは姿勢の知識だけではありません。
先生自身が、自分の身体と仲良くなること。
スタッフ自身が、安心してそこに立てること。
その在り方は、言葉以上に子どもたちや患者さんへ伝わっていきます。
私は、そんな場面を何度も見てきました。
だから今、思うのです。
身体との関係は、人との関係をつくる。
そして、
人は、自分の在り方を身体から周りへ伝えている。
ロルフィングを通して私が育てたいのは、きれいな姿勢ではありません。
自分の身体を味方にしながら、安心してそこにいられる人。
そんな人が増えることで、家庭も、学校も、歯科医院も、その場の空気は少しずつ変わっていく。
私は、そう信じています。
ロルフィング哲学シリーズ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログでは、ロルフィングを通して私が日々感じていることや、体との関係づくりについて、少しずつ育てながら書いています。
今回は、一人のダンサーとの出会いから、「人は、在り方を身体から伝えている」ということを改めて感じました。
これからも、ロルフィングを通して見えてきた日々の気づきや、「体との関係づくり」を、この【ロルフィング哲学】シリーズで綴っていきたいと思います。
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