
40代の頃、体が思うようにいかなかった。
バレエを始めた。
もともとは美しい体のラインに憧れたからだった。
でも、思うように踊れない。
怪我もした。
手術もした。
一生懸命頑張っているのに、体がついてこない。
その頃の私は、
体をもっと思い通りに動かしたかった。
もっと柔らかくなりたかった。
もっと上手になりたかった。
でも現実は違った。
めまいもあった。
パニック発作も経験した。
更年期の不調もあった。
体が思うようにならない。
そんな時期だった。
当時の私は苦しかった。
だからロルフィングを探した。
「何か方法はないだろうか。」
「もっと楽に動けるようにならないだろうか。」
そんな思いで探して出会ったのがロルフィングだった。
正直、最初は半信半疑だった。
でも受けてみた。
すると不思議なことが起きた。
体を無理に変えようとしていた私が、
少しずつ体を感じるようになっていった。
体をコントロールするのではなく、
体と付き合うという感覚だった。
それまでの私は、
転ばないように生きようとしていた気がする。
失敗しないように。
怪我をしないように。
不調にならないように。
でも人生はそうはいかない。
転ぶこともある。
思い通りにならないこともある。
体が言うことを聞かない日もある。
私は何度も転んできた。
でも振り返ると、
転んだ場所で何かを拾ってきた。
バレエの怪我からロルフィングを拾った。
ロルフィングから新しい世界を拾った。
娘の側湾から子どもの姿勢というテーマを拾った。
歯科医院との出会いも。
学校との出会いも。
ゼロポジ®という言葉も。
転んだからこそ出会えたものばかりだ。
だから今は思う。
私は転ばない人ではない。
転んでも手ぶらでは起きない人なのだ。
あの頃の苦しさがなければ、
私はロルフィングを探さなかった。
そして今の私はいなかった。
人生は不思議だ。
転んだ場所にこそ、
大切なものが落ちていることがあるのだから。

