先日、SNSで一人のダンサーの動画が流れてきました。
体は決して細くありません。むしろ一般的には太っている体型です。
それなのに、目が離せなかったのです。
軽やかで、柔らかく、流れるように踊る。
同じ動画を何度見ても飽きません。
「なぜだろう。」
そんな問いが浮かびました。
私はロルファーとして、長年たくさんの身体を見てきました。
だからこそ、体型ではなく、その人と身体との関係が気になってしまいます。
彼の動きを見ていて感じたのは、
重力と仲良くしている身体。
頑張って動いているのではなく、身体全体が自然につながり、一つの動きが次の動きを生み出している。
だから見ているこちらまで、呼吸が深くなり、安心して見ていられるのだと思いました。
そして、ふと気づいたのです。
これはダンスだけの話ではない。
講師も同じなのではないか、と。
勢いがあり、熱量の高い講師に引き込まれることはあります。
でも、長い時間一緒にいて心地よい人には、共通するものがあります。
肩の力が抜けていて、
流れるように話し、
自然に重心を移しながら、
その場に安心をつくっていく。
そんな人の講座は、不思議と最後まで安心して聞いていられます。
そこで思いました。
人は、話の内容だけを聞いているわけではない。
呼吸。
立ち方。
視線。
間の取り方。
重心移動。
そうした身体から、
「この人と一緒にいると安心できる。」
ということを、私たちは無意識に感じ取っているのではないでしょうか。
私は学校で先生向けの講座をしたり、歯科医院でスタッフ研修をしたりしています。
でも、本当に伝えたいのは姿勢の知識だけではありません。
先生自身が、自分の身体と仲良くなること。
スタッフ自身が、安心してそこに立てること。
その在り方は、言葉以上に子どもたちや患者さんへ伝わっていきます。
私は、そんな場面を何度も見てきました。
だから今、思うのです。
身体との関係は、人との関係をつくる。
そして、
人は、自分の在り方を身体から周りへ伝えている。
ロルフィングを通して私が育てたいのは、きれいな姿勢ではありません。
自分の身体を味方にしながら、安心してそこにいられる人。
そんな人が増えることで、家庭も、学校も、歯科医院も、その場の空気は少しずつ変わっていく。
私は、そう信じています。
ロルフィング哲学シリーズ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログでは、ロルフィングを通して私が日々感じていることや、体との関係づくりについて、少しずつ育てながら書いています。
今回は、一人のダンサーとの出会いから、「人は、在り方を身体から伝えている」ということを改めて感じました。
これからも、ロルフィングを通して見えてきた日々の気づきや、「体との関係づくり」を、この【ロルフィング哲学】シリーズで綴っていきたいと思います。
ロルフィングについて
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