「ロルフィングは10シリーズで終わりますか?」
時々そんな質問をいただきます。
私の答えは、
「終わりではなく、始まりです。」
です。
10シリーズを受けると、多くの方が体の変化を感じます。
呼吸が楽になる。
立つのが楽になる。
歩きやすくなる。
体が軽くなる。
「わぁ、すごい。」
そんな体験をされる方も少なくありません。
でも、不思議なことに、その感覚は日常生活に戻ると、
「あれ?あの感じ、どこへ行っちゃったんだろう。」
と思うことがあります。
だから、
「元に戻ってしまったのかな。」
と感じる人もいます。
でも私は、そうは思いません。
ロルフィングで起きていることは、その日の体験だけでは終わらないからです。
体は少しずつ、新しい状態を覚えていきます。
そして日常生活の中で、
「あれ?そういえば最近、呼吸が楽かも。」
「あれ?疲れにくくなっている。」
「あれ?肩に力が入らなくなってきた。」
そんなふうに、あとから気づくことがたくさんあります。
だから私は、
ロルフィングは10シリーズで完成するものではなく、
体との関係づくりが始まる入り口だと思っています。
実は、私たちロルファー自身も、ロルファーになるまでに何十回、何百回とロルフィングを受けています。
その積み重ねが、身体感覚を育て、自分の体への理解を深めてくれました。
だからこそ、一般の方が10シリーズだけで「完成」するとは思っていません。
10シリーズは、
これから自分の体と付き合っていくための土台なのです。
私は、ロルファーの役割は体を「治す人」ではないと思っています。
その人が、自分の体との関係を育てていく人生に、
必要な時にそっと伴走する人。
それがロルファーです。
だから、
10シリーズが終わっても、
人生の節目で体を見つめ直したくなった時、
また来ていただけたら嬉しい。
それは営業ではありません。
人は年齢を重ね、
環境が変わり、
体も変化し続けるからです。
その時々の自分の体と、もう一度出会う。
そのお手伝いをすることが、ロルファーの仕事だと思っています。
ロルフィングは、
体を変えるためだけのものではありません。
自分の体を味方にして生きるための、体との関係づくり。
私は、その入り口を一緒につくる仕事をしています。
ロルフィング哲学シリーズ
このシリーズでは、ロルフィングを通して私が大切にしている「体との関係づくり」について、一つずつお話ししていきます。
ロルフィングは施術の技術だけではなく、自分の体との関係を育てていくための考え方でもあります。
次回は 「身体感覚というアンテナ」 をテーマに、体の声を受け取る感覚についてお話しします。
ロルフィングについて
ロルフィングの流れやセッション内容、料金などの基本的な情報は、ロルフィングのページでご紹介しています。
こちらのブログでは、ロルフィングを通して私が日々感じていることや、体との関係づくりについて、少しずつ育てながら書いていきます。
「自分の体を味方にして生きる」という考え方に興味を持たれた方は、ぜひロルフィングのページもご覧ください。


